RESASの使い方:観光分析例(初級編)
RESAS(リーサス)とは、全国の約1,800の地方自治体が利用しており、全国の人口、産業取引、
携帯電話からの移動データ、税金など、行政および民間事業者のビッグデータを集約・可視化できる、
弊社が開発に携わったシステムです。
弊社ではRESASを活用して、地域の課題や状況を俯瞰的に分析した情報をもとに地方自治体や
観光業の方々へのサポート業務も行っております。
今回は、沖縄県へ移動・宿泊した人の推移を例にしてご紹介します。
移動・宿泊した人の数値を調査する場合は、
RESASの「観光マップ > From-to分析(宿泊者)」を使います。
From-to分析(宿泊者)では、どの都道府県・市区町村から指定した地域へ
どれだけの人が移動したかを確認できます。
図1. 観光マップ From-to分析(宿泊者)
今回は時系列で他の都道府県から沖縄県へ移動した人の数を調べてみます。
右メニューにある「居住都道府県別に見る」から時系列データを確認します。
図2:観光マップ From-to分析(宿泊者)居住都道府県別の延宿泊者数(日本人)の推移
(上位5地域のみ)
図2によると、沖縄県に訪れた宿泊者は、東京都からが最も多く、コロナ禍になった2020年から
急激に宿泊者が減っています。2021年を見ると、東京都からの宿泊者数が顕著な回復傾向であり、
他の地域はまだ現状維持、もしくは減少の傾向となっており、このことから、2021年の沖縄県の
観光産業を支えていたのは東京都から訪れた宿泊者であったという1つの仮説が立てられます。
さらに、この情報を元に他の都道府県からの来訪者が沖縄県で消費した金額や実際滞在した地域、
属性などのデータを掘り下げることにより、詳細な観光状況を確認していくことができます。
今回は沖縄県の宿泊者数の推移を軸に分析例をご紹介しましたが、別の仮説をたて、
視点を変えて様々なデータを分析することで、地域の状況を把握することができます。
弊社ではRESASを使った分析をしてみたいが、どのように使えばいいかわからないと悩んでいる方や、
地域について分析したデータをもとに事業に活かしたいという方はぜひ弊社までご相談ください。
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